リニア京都駅誘致「無理がある」 JR東海社長

 JR東海の山田佳臣社長は15日の定例記者会見で、京都府などが求めているリニア中央新幹線の京都駅誘致について「なかなか無理があるのではないか」と否定的な見解を示した。大阪の新駅については「新大阪に持っていくしかないと考えている」と述べた。


 2045年に開業予定の名古屋―大阪間のリニア中間駅誘致では、奈良県が先行。国が認可した整備計画では「奈良市付近」と明記しているが、京都府京都市は10日、経済効果が高い京都駅を通るルートを求める提言書をJR東海国土交通省に出した。


 山田社長は「全国新幹線鉄道整備法に基づいて手続きを踏み、運輸省(現・国交省)の告示でここを通ると明示されている。ルールを逸脱する話を促されても、相手が違う」と話した。しかし、国の整備計画について「奈良市付近としか書いていない」とも述べ、奈良市に隣接する京都府南部への含みを残した。