変わる武蔵野線、進む沿線開発 「新しい街」に新駅誕生

 東京から埼玉、千葉を環状に結ぶJR武蔵野線に17日、「吉川美南(よしかわみなみ)駅」(埼玉県吉川市)が誕生した。長年、目立たない存在だった武蔵野線だが、最近は沿線開発が著しい。今回の新駅開業は、既存路線を改良し、特に東京郊外の路線網を強化するJR東日本の戦略の一環でもある。


 この日、吉川美南駅では早朝から、記念入場券を買い求める人たちの長い行列ができた。千葉県松戸市の会社員、上野裕さん(45)は「武蔵野線を利用するたび、沿線の変わりぶりに驚かされる。将来が楽しみです」と話した。


 市とJR東日本などは貨物専用の操車場跡地に71億円を投じ、新駅を建設した。広大な土地に「新しい街」をつくる計画だ。