最後のロータリー除雪車出動!

 JR信越線の直江津妙高高原間で19日、全国でもここだけとなったロータリー式除雪機関車による「特雪」(特殊排雪列車)が運転された。


 同線では通常の降雪時はラッセル車や保線用のモーターカーで列車の運行を確保しているが、日本有数の豪雪地帯だけに、降雪が度重なると線路脇に雪の壁ができ、これを崩してさらに遠くへ吹き飛ばすことが必要になる。そこで年に数回ロータリーによる大がかりな排雪作業が行われている。 


 機関車はDD14形ディーゼル機関車が使用され、妙高高原側に前方投雪型の327号機、直江津側に側方投雪型の332号機の背合重連で任務に当たる。


 かつて雪国では日常的に見られたロータリー式除雪機関車だが、JR東日本管内では、高性能除雪機械ENR−1000への転換が進み、唯一残った信越線のロータリーの「特雪」も2014年度に予定されている北陸新幹線の開業までと予想されている。残り少ないロータリー機関車の活躍をみようと、沿線には多くのファンが訪れていた。