JR旭川駅、新駅舎全面開業 コンコースに彫刻 北海道

 新しいJR旭川駅が23日に全面開業した。昨年10月からすでに利用が始まり、並行して全面ガラス張りの外壁工事や旧駅舎の撤去などが進められてきた。地上11メートルの高架ホームからは大雪山系忠別川などが見渡せる。


 新駅舎は3階建て。記念式典でJR北海道の小池明夫会長は「旅人がくつろぎ、市民が集い、親しまれる駅になってほしい」と述べた。


 西コンコースには旭川市の「彫刻ファンド市民の会」により、美唄市出身の彫刻家安田侃(かん)さんの作品「天秘(てんぴ)」が設置された。ブロンズ製で高さ3.1メートル。安田さんはやさしい観音様のイメージを込めたといい、「彫刻がさりげなく静かに見てくれる人と対峙(たいじ)できればうれしい」と話した。


大学生らの自主組織「はしっくす」が呼びかけて小中学生らが描いた「DREAM」の壁画もお目見えした。音楽会や肉まんなどを売る駅マルシェもあり、新駅の門出を祝った。


 駅周辺の整備はこれから本格化し、駅前広場や駐車場、庭園などが2013年度末までに完成する。