昔は一面イモ畑 大分駅100周年、元首相も祝う

 JR大分駅大分市要町)が今月1日、開業100周年を迎えた。5日には記念行事があり、関係者が祝福に集まった。

 
 大分駅は1911(明治44)年11月1日、豊州線(現在の日豊線)の停車場として開業。当時、周辺は一面イモ畑で、列車は大分―門司間の5往復のみ。乗降客は1日150人程度だったという。

 
 1958年の大改築工事で現在の駅舎になった。来年3月には現在進行中の高架化工事が完成し、その後、駅ビルも建設される。現在、日豊線豊肥線久大線の3線の接続駅として1日460本の列車が乗り入れ、1日3万3千人の利用客数は博多、小倉、鹿児島中央に次ぎ、九州で4番目という。

 
 5日、駅前であった記念式典には釘宮磐大分市長や歴代大分駅長らが参列。工藤真治駅長は「駅が大きく成長できたのは市民、県民、利用者のおかげ。来春には高架化が完成し、新たなページをつくっていく。地域と発展し、親しまれる大分駅を一生懸命つくっていきたい」と語った。

 
 また、村山富市元首相が1日駅長を務め、列車出発の合図を出した。寝台特急ヘッドマークや写真などの展示、ミニSLの展示や駅弁販売などもあり、多くの人でにぎわった。