JR東日本・東海、震災の影響で減収 中間決算

JR3社の9月中間連結決算が31日、出そろった。JR東日本JR東海は、東日本大震災で運輸収入が減って減収だった。JR西日本九州新幹線の全線開業効果もあって増収となった。

 
 東日本は、震災で新幹線や在来線特急の乗客数が伸び悩み、鉄道の運輸収入が前年同期よりも6.6%減った。「震災による上期の減収額は720億円」(大和田徹常務)。線路の修繕など災害復旧費として122億円を特別損失で計上した。東海も、震災で首都圏に向かう新幹線の旅客が減り、鉄道の運輸収入は3.1%減った。

 
 西日本は九州新幹線との直通運転を始めたことで運輸収入が増加。ただ、JR大阪駅の再開発に伴う減価償却費が増え、営業利益、純利益はともに減益だった。